あなたのお手元に、ヘアがどうしようもなくなったリカちゃん人形がありませんか?
「子供が髪を切りすぎてしまった!」 「長年遊んでいたらハゲが出来ていた…」
分かります! 私も、フリマサイトで購入したリカちゃんが可哀想なことになっていました…(>_<)
この記事では、『タグガン』を使った簡単なドール植毛の方法をご紹介します♪
初心者の私でもこの方法を使って、植毛することが出来ました!
一緒に可愛いリカちゃんを復活させてあげましょう(*’▽’)
タグガンを使ったドール植毛に必要なもの

- タグガン
タグガンとは服に値札などのタグを付ける道具で、“針穴にタグピン押し込む”という動作を利用して植毛します。
私は、こちらの楽天市場の「手作り工房 MY mama」様で訳ありタグガンを購入しました。
ちなみに㈱アゾンインターナショナル様は、トスカバノック社様の「Bano’k 503X 細針機」をオススメされています。
こちらは針の直径が1.4mmとかなり細く、ドールのヘッドを傷つけにくいからでしょう。
ただこちらのタグガンのレビューを見ると、リカちゃんなどの1/6スケールのドールなら少々針が太くても大丈夫そうですね♪
そのため、私はお得&針の太さが明確に記載された「手作り工房MY mama」様のものを選びました!
直径1.7mmの針は少し太めですが、リカちゃんへの植毛は可能でしたよ♪
予算と、ご自身のドールの大きさを考慮してご検討くださいね。
- ドール用のヘア
好きな色、長さのドール用のヘアをご用意ください。
Amazonや楽天市場等の通販サイトで「ドールヘア 植毛」などとワード検索すれば色々と出てきますよ♪
私のオススメは「ウィッグ用のウェフティング」です!
実際に使用したものがコチラ↓ 15cmの長さのヘアが、1m並んでいるものです。

タグガンによる植毛は、①約10本の髪の毛をコマ結びにする→②タグガンで植える、という流れで行います。
そのため、約10本が糸でまとめられて並んでいるウェフティングは①の作業が楽になるんです♪
※タグガンを使用しない植毛(鎖編み等)には使い辛いのでご注意ください。
使用する量としては、今回上記の1mのウェフティングをちょうど1本使用しました。
髪をおろしたリカちゃんだったので植毛量も少なくて済みましたが、ツインテールなどはもう少し必要だと思います♪
2mもあれば安心です(*’▽’)
- ハサミ
ドールの髪の毛を整えたりカットするために必要です。
細かい作業なので、小さくて先の尖ったハサミがオススメです♪
私は、「Clover」様 のカットワークハサミを使いました。
先が細いので、髪を分けたりするのにも便利です。
もちろん、普通のご家庭のハサミでも大丈夫だと思います。
- ピンセット
リカちゃんの元々生えている髪の毛を抜くために使用します。
リカちゃんヘッドの首の穴に入る太さのものであれば大丈夫です♪
ただ結構力が要るので、私は手持ちの「平ヤットコ」で抜きました!
力が入りやすくてオススメです(≧▽≦)
- 水で消えるチャコペン
植毛の際に目安となるラインを付けるのに使用します。必須ではないですが、あると便利です♪
熱で消えるチャコペンは、植毛後お湯に付けた際に消えない可能性もあるのでオススメできません。
また、時間経過で消えるチャコペンも、植毛には時間がかかるので不向きです(>_<)
タグガンを使ったドール植毛の手順
※以降リカちゃんのヘッドのみの画像が出てきます!苦手な方はご注意ください。
- ①リカちゃんをスキンヘッドにする
植毛のために、まずはリカちゃんの元々生えている髪を抜きます。
まずは↓のように、できる限り短髪にします。

次にピンセットや平ヤットコを首の穴から入れ、頭皮の裏から毛を引っこ抜きます。

20分ぐらいかかりました。想像以上に沢山とれますね!
次に毛穴を小さくするために、80~90℃のお湯にヘッドを漬けます。


5分ほど漬けたところ、穴が小さくなりました!
ちなみに、目立つ毛穴をボンドや瞬間接着剤で埋めてみましたが、植毛の際に全てとれてしまったので無意味でした(;’∀’)
- ②植毛のあたりをつける
必要な方のみ、ドール植毛を行う前に、水で消えるチャコペンで植毛のあたりを付けていきます。

つむじから同心円状に、ラインを引いていきます。結構アバウトで大丈夫です!(≧▽≦)
一番外周の生え際となるラインは、元々ヘアが生えていた毛穴を参考にすれば分かりやすいと思います。
また、作りたい髪型に合わせて分け目にもラインを引いておきます。今回はおろした髪型なので頭頂部からおでこの中心にかけてのラインのみです。
例えばツインテールの場合は、おでこの中心~頭頂部~えりあしの中心まで分け目のラインを引けばOKです。
- ③ヘアを植毛用に結ぶ
タグガンで押し込めるように、結び目を作ります。
ヘアを10本ほど手に取り、根本の方でコマ結びをし、ハサミでカットします。



結び目のすぐ近くでカットしてしまうとほどけやすいので、0.5~1㎝ほど残しておいた方がいいです。
また、髪の毛がバラバラになって結びにくい場合は、濡らすとまとまるのでオススメです♪
私は濡れた布巾を手元に置いておき、結びにくくなったら布巾でヘアを撫でていました。

これを繰り返して沢山作ります!
時間がかかるので動画でも見ながらゆっくり進めましょう(≧▽≦)
- ④タグガンで外周から植毛する
先ほど用意したヘアの結び目を、タグガンの針の溝に押し込んでセットします。

そのまま植えたい場所に針を刺し、タグガンのトリガーを「ガチャッ」と音がするまで押します。

結び目がヘッドの内部に入り、引っ張っても抜けなかったら植毛成功です♪

植毛する順番ですが、生え際である一番外周のラインから行っていき、最後に分け目を行うのが一般的だそうです♪
また、タグガンはよく見ると「C」のような三日月型の穴が開くため、「C C C C C C」という向きで植えていくとヘッドが裂けにくいです。
「U U U U」のような向きでラインに沿って植えると裂けやすいのでご注意ください。
生えたばかりのヘアはピョンピョン立つので、植毛量の多い分け目は最後の方がやりやすいですよ。

また、スリーブを付けて髪を押さえることで、頭皮が見えやすくなります(*’▽’)
分け目に関してですが、タグガンは穴が大きいので「平行に2ライン植えて交互に交差させる」という方法が難しいです。
そのため、「同じ穴に何本も植える」方法をオススメします。
植えた後の穴に針を合わせて、同じように植えるだけでOKです♪
- ⑤あたりを消してから、お湯パーマで髪を落ち着かせる
ある程度植毛できたら、まずは植毛したヘッドを優しく水で流し、手順②の「水で消えるチャコペンで描いたライン」を消します!
理由としては、水で消せるペンは熱によって消えなくなる可能性があり、お湯の前に一応消す必要があるからです。
次に、「お湯パーマ」と呼ばれる方法で髪の毛を落ち着かせます。
ピョンピョンはねるヘアを好きな形で押さえつけ、ラップでくるんでしっかり押さえつけます。
それを80~90℃のお湯に入れ、5分ほど待ちます。

※画像では輪ゴムを使用してしまっていますが、耐熱温度が約80℃のためオススメできません(>_<)
取り出したら優しくタオルで水気をとり、スリーブを付けて風通しの良い暗所で自然乾燥させました。
急ぐようなら冷風ドライヤーや扇風機で乾かします(温風はNG)。

お湯パーマを行うと髪が落ち着きました!完成までもう少しです♪
- ⑥不足部分に再植毛&お湯パーマを行う
お湯パーマを行うと、植毛が不足している部分が分かると思います(特に分け目)。
そこに同じようにタグガンで植毛し、再びお湯パーマで髪の毛を落ち着かせて完成です!!

こちらが今回植毛したリカちゃんです。初めてでも簡単にドール植毛することができました♪
まとめ
今回はタグガンを使った植毛方法をご紹介しました!
初心者でも簡単にドール植毛を行うことが出来ます。
タグガンは安価なものでも、針の太さが細めであれば大丈夫です。
根気が必要ですが、より愛着が湧いてお人形を大事にしたくなりますよ♪
タグガン植毛で、お手元の大事なリカちゃんやドールを復活させちゃいましょうね!(*^▽^*)
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